絶滅危惧種のツキノワグマなぜ?でもれっきとした狩猟鳥獣!

ツキノワグマは絶滅が危惧される中、鹿、イノシシなどの狩猟獣類20種と同様、狩猟による捕獲が認められています。

ツキノワグマの生息地域

分布としては、本州、四国、九州となっているが、九州では既に絶滅した可能性が高いといわれています。

対象狩猟鳥獣の捕獲等の禁止の見直し(規則第 10 条第1項)
・現行において、捕獲等の禁止をしている狩猟鳥獣について、規制の変更を検討する ほどの特段の状況の変化は認められないことから、九州地方のツキノワグマを除き 捕獲等を禁止する期間を延長する。
・九州地方のツキノワグマは絶滅したと評価されているため、捕獲等を禁止する区域 から九州地方を削除する。

ツキノワグマについて捕獲等の禁止改正案
禁止する区域は三重県、奈良県、和歌山 県、島根県、広島県、山口県、徳島県、 香川県、愛媛県及び高知県
禁止期間は平成29年9月15日から平成34 年9月14日

引用:環境相

捕獲を禁止にしないまでも、猟友会として猟期中クマの捕獲を自粛するよう要請が出されている県が多いようです。

いずれにしても、狩猟獣であることには変わりはない訳で一方では捕獲禁止や捕獲自粛、また一方では捕獲可能。難しい選択ですね!

ツキノワグマの特徴(体長・体重)

頭を含めた胴の長さは約100から150㎝、体重は100㌔gを超えるものもいるとか!
全身が黒褐色、雌雄同色で胸に白っぽい月の輪模様がある。
これこそ、「ツキノワグマ」の名前の由来なんですね。

ツキノワグマが生息する山中に幾度も出猟したけど、出会いは一度もなかったです!

ツキノワグマの習性・食性

平野部から高山まで生息エリアは広範であるが、最近は街中に出没するなど、時々ニュースになったりしています。

ツキノワグマの食性はブナやミズナラなどの落葉広葉樹林のドングリや山ブドウを好んで食べるようです。

また、冬眠することでもよく知られていますが、冬眠に入る前にドングリなどたっぷり食べて栄養を蓄え、春までの4ヶ月の間、飲まず食わずで眠り続けるんでしょうね!

ツキノワグマ、四国では保護活動

四国では生息数が激減しているため、環境省と保護活動に乗り出している。

四国に限らず、ツキノワグマの生息に適した落葉広葉樹林が開発等で伐採されことが個体数の減少に繋がっているんでしょうね。

72年に愛媛県伊予市、85年に高知県津野町で捕獲された記録があるが、現在は徳島、高知県にまたがる「国指定剣山山系鳥獣保護区」を中心に16~24頭しか分布していないと推測。
環境省のレッドリスト(2018)では「絶滅のおそれのある地域個体群(LP)」(※)として掲載されています。

四国以外では、
・下北半島
・紀伊半島
・東中国地域
以上、の各地域が指定されています。


絶滅のおそれのある地域個体群(LP):「地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれが高いもの」
具体的には、次のいずれかに該当する地域個体群
① 生息状況、学術的価値等の観点から、レッドデータブック掲載種に準じて扱うべきと判断される種の地域個体群で、生息域が孤立しており、地域レベルで見た場合、絶滅に瀕しているかその危険が増大していると判断されるもの。
② 地方型としての特徴を有し、生物地理学的観点から見て重要と判断される地域個体群で、絶滅に瀕しているか、その危険が増大していると判断されるもの。

そんな、一部地域においては絶滅危惧されるツキノワグマですが、「鳥獣保護管理法」によって許可捕獲された頭数は全国で6000頭(令和元年度、北海道のヒグマを含む)にも上るんですね!

最新(令和2年8月時点)の捕獲頭数は下表のとおりです。

令和元年 令和2年(6月分暫定値)
都道府県 捕 殺 非捕殺 合 計 捕 殺 非捕殺 合 計
北海道 756 0 756 161 0 161
青森 245 4 249 18 0 18
岩手 350 14 364 110 4 114
宮城 213 0 213 36 0 36
秋田 533 0 533 99 0 99
山形 411 0 411 87 0 87
福島 549 7 556 118 1 119
栃木 61 0 61 12 0 12
群馬 377 3 380 88 0 88
埼玉 9 0 9 7 0 7
東京 14 0 14 1 0 1
神奈川 5 4 9 0 0 0
新潟 556 0 556 92 0 92
富山 172 6 178 40 1 41
石川 118 0 118 0 0 0
福井 193 57 250 36 4 40
山梨 37 7 44 14 9 23
長野 338 80 418 34 8 42
岐阜 381 0 381 47 0 47
静岡 20 0 20 1 0 1
三重 0 0 0 1 0 1
滋賀 0 1 1 0 0 0
京都 170 0 170 18 0 18
兵庫 120 0 120 13 0 13
奈良 1 5 6 0 0 0
鳥取 81 0 81 1 3 4
島根 99 52 151 49 18 67
岡山 11 0 11 8 0 8
広島 68 0 68 14 0 14
山口 21 5 26 5 0 5

データ引用元、環境省「クマ類の捕獲数(許可捕獲数)について [速報値]【都道府県(知事許可等)】【地方環境事務所等(大臣許可)】

このデータを見ると、マタギの里、秋田県での捕獲がやはり多いですね。

方や保護、方や駆除!

生態系を守るハンターに期待。

 


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