狩猟免許取るには|狩猟免許取得のイロハ

狩猟免許取得するには、法令問題を含む「狩猟免許試験」に合格する必要があります。

この、狩猟免許試験、合格者を絞り込む「落とすための試験」ではなく、逆に「合格してもらう」為の試験なんですね。

なので、資格要件を満たし且つ欠格事由に該当しなければ住所地の狩猟免許試験を受験することができます。

狩猟免許の取得に必要な資格要件

狩猟免許は使用する(できる)猟具に応じて、
・網猟免許(むそう網、はり網、つき網、なげ網)
・わな猟免許(くくりわな、箱わな、はこおとし、囲いわな)
・第1種銃猟免許(ライフル銃、散弾銃、空気銃) ※1
・第2種銃猟免許(空気銃) ※2
以上、4種類があります。

※1
第1種銃猟免許で狩猟するには、狩猟免許とは別に「銃砲所持許可免許」の取得が必要となります。

※2
第1種の場合同様、銃砲所持許可免許が必要となります。
なお、第一種銃猟免許を所持していれば、第二種銃猟免許の空気銃を使用して狩猟することもできます。

■ 資格要件
<年齢制限>
・ 第1種、第2種銃猟免許については、20歳に満たない者
・ 網猟、わな猟については、18歳に満たない者

<欠格事由>
・精神障害、統合失調症、そううつ病、てんかん、などにかかっている者
(軽微なものを除く)
・ 麻薬、大麻、アヘン、覚醒剤の中毒者
・ 自分の行為の是非を判別して行動する能力が欠如または著しく低い者
・ 鳥獣法または鳥獣法の規定による禁止若しくは制限に違反し、罰金以上の刑に処せられ、その刑の執行を終わり、または刑の執行を受けることがなくなった日から3年を経過していない者
・ 狩猟免許を取り消された日から3年を経過していない者


あなたが、希望する狩猟免許どれか一つあれば、その免許の範囲で狩猟することができます。

鹿、イノシシ等の大物猟をやる人は、第1種銃猟免許に加えて、わな免許を併せ所持している人が多いですね。
また、鳥猟をメインとするハンターは第一種・第二種銃猟免許のみの人が多いです。

狩猟免許取りたい、されど試験勉強はどうするの?

狩猟免許取得、全く初めての人はどうすればいいのか迷いますよね。

そこで、試験対策!
狩猟界の組織として、「一般社団法人大日本猟友会」があります。
その下部組織として全国に「都道府県猟友会」があります。

さらに、その各都道府県猟友会の下部組織として地域ごとに支部があります。
一般的に、「○○県猟友会△△支部」という組織名になります。

各都道府県に複数あり、そこが初心者用に「狩猟免許試験事前講習会」を毎年実施しています。

受講は有料ですが、そこでバッチリ試験対策できると思います。
受講料は、それぞれ猟友会によって異なりますがテキスト代含めて10000円程度でしょう。
テキスト代のみで受講できるところもあるようです。
(事前講習会の日程は最寄りの猟友会に確認しましょう)

さて、狩猟免許試験ですが、
狩猟免許試験は免許の種類ごとに、5000円強の費用が掛かります。

仮に不合格で再度受験するとなると倍の費用が掛かってしまいます!

狩猟免許試験の申請

狩猟免許受験の申し込みは住所地の都道府県に提出します。
つまり、住民登録している都道府県になります。

申請に当って、前述の受験資格を確認しておく必要があります。

わかりやすく、東京都を例に説明すると次のようになります。
<申請手続き>
1.申請書に所定事項を記入する
「狩猟免許申請書」の様式は、都道府県のホームページからダウンロードできます。

2.手数料
申請する免許の種類ごとに、1件5,200円
手数料収入証紙で納めるところが多いようですが東京都の場合、現金のみ窓口納付となっています。

3.写真1枚
申請前6か月以内に撮影した無帽、正面、上三分身、無背景の縦3.0㎝、横2.4㎝、裏面に氏名及び撮影年月日を記入、眼鏡使用者は着用時のもの。

4.医師の診断書1通
又は、現に有効な猟銃・空気銃所持許可証を持っている者は、その写し一式(診断書は不要)

「診断書」の様式は都道府県のホームページからダウンロードできます。

東京都の場合、精神保健指定医だけでなく、かかりつけの医師(歯科医師を除く)が作成した診断書でも可となっています。

5.住民票1通
申請前6か月以内に発行されたもの。

又は、現に有効な猟銃・空気銃所持許可証を持っている者は、その写し一式(住民票は不要)

狩猟免許試験の日程は、当ブログでも調べて記載しています。(一部を除く)

日程は変更される場合もあるので最新の情報は各都道府県のホームページで確認されることをおすすめします。

また、狩猟免許試験は狩猟免許更新時講習(経験者)と比べて実施回数が少ないので希望日に受験できるよう早めに申請した方がいいです。

狩猟免許試験の内容

1.知識試験
① 鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法令(共通)
② 鳥獣の保護及び管理に関する知識(共通)
③ 鳥獣に関する知識(共通)
④ 猟具に関する知識(各猟具ごと)
知識試験に合格しないと、次の適正試験を受けられません。

2.適性試験
視力、聴力、運動能力
適正試験に合格しないと、次の技能試験に進めません。

3.技能試験
狩猟免許の種類ごとに実施

① 網猟免許
猟具の判別、猟具の架設、鳥獣の判別
② わな猟免許
猟具の判別、猟具の架設、鳥獣の判別
③ 第一種銃猟免許
点検・分解・結合、装填・姿勢・脱包、団体行動・休憩、空気銃の操作、距離の目測、鳥獣の判別
④ 第二種銃猟免許
圧縮・装填・姿勢、距離の目測、鳥獣の判別

狩猟免許試験は昼食を挟んで、午前・午後のほぼ一日コースとなります。

4.合格発表について
試験の合否は後日、郵送されます。

東京都の場合、次のようになっています。

試験の合否については、試験日から概ね2週間後(*)に郵送で通知するとともに、合格者番号一覧を窓口及びホームページで公表します。
合格された方の狩猟免状は、狩猟免許申請書を提出した窓口において、受験票と引換えに交付されます。
(*)詳細については、試験当日にお伝えします。

引用:東京都ホームページ

まとめ

狩猟免許試験に(一発で)合格するには、
・初心者講習会(予備講習会)を受講して狩猟免許試験受験の準備をする。
受講は任意ですが、まったくの初心者がいきなり狩猟免許試験に挑むのは結構厳しいと思います。
予備講習会は猟友会等が狩猟免許試験の日程に合わせて、事前に開催されること多いようですね。
費用はテキスト代を含めて10000円程度です。

・申請に必要な書類を準備する。

・狩猟免許試験の申請をする。
※東京都の場合、「事前申請」なるものがあります。
詳細は東京都のホームページで要確認!

・試験当日は、必ず受験票を持参し、試験開始の30分前までに受付で確認を受ける。

・知識試験には、筆記用具(鉛筆、消しゴム等)を持参する。

・普段、眼鏡、補聴器を使用している人は忘れず持参、着用する。

・四肢又は体幹の障害がある方は、その身体の状態に応じて、安全に狩猟を行うことが可能となる補助器具をご用意する。

以上

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