猟友会とは?猟友会のメリット・デメリット|入会は任意

この記事では、次のことが学べます。

・猟友会とは?
・猟友会に入会するメリット
・猟友会費

猟友会とは?

猟友会、入る入らないは自由。
でも、猟友会って何なの?
そんな疑問を解消!

猟友会は下図のとおり、最上層部に「大日本猟友会」があり、その下に各都道府県猟友会、さらにその下に支部があります。
支部は、だいたい地域毎に存在し都道府県によって数はまちまちです。


猟友会とは、狩猟者のための公益団体です。
大日本猟友会と各都道府県猟友会があります。

 大日本猟友会は、野生鳥獣の生息環境をはじめ自然環境全体に強い関心を持ち、これを基本理念とし、「野生鳥獣の保護」、「有害鳥獣の駆除」及び「狩猟の適正化」を事業の基本施策にしています。
具体的には、狩猟及び団体の活動を通じて、減少傾向にあるキジ・ヤマドリ・ウズラ等の狩猟鳥獣の養殖・放鳥に積極的に取り組むとともに、増え過ぎて農林水産業に害を及ぼす鳥獣を捕獲することにより、それらの生息数の調整に協力しています。
また、会員が狩猟中に他人を死傷させた場合などに備えて共済事業を行っています。
全国的な組織として、(社)大日本猟友会、各都道府県ごとの組織として(社)都道府県猟友会があり、野生鳥獣の保護増殖事業、狩猟事故・違反防止対策事業、狩猟共済事業などが行われています。

引用;大日本猟友会

どこの支部に入会するのか?

基本的にどこの支部に入会しようと個人の自由です。
会員に知り合いとかいれば、その支部に入会すれば良いし、特別コネがなければ自宅に近い支部に入会するのが得策だと思います。

ナゼなら、狩猟を始めると特に銃猟の場合、何かと手続きがあり猟友会事務所に足を運ぶことが多くあります。
そんなとき近い方が楽ですからね。

なお、猟友会の支部は所属するハンターが自ら運営する任意の団体で支部長や事務局が選任されています。
会員数も支部によってまちまちで運営方法もそれぞれ異なるようです。

猟友会に入会するメリットとは?

① 諸々手続きの代行
猟銃の所持許可免許を取得した、そして狩猟免許も取得した。
そこまでは、頑張って試験に合格すればそれぞれ手に入れることはできます。

されど、いざ狩猟をするとなると狩猟免許を所持しているだけではできません。
狩猟をするには、狩猟をしたい都道府県に申請して「狩猟者登録」をしなければなりません。

それらの手続、いざ自分でやるとなると結構煩雑で大変だと思います。
それを代行してもらえるので手間暇が省けて助かりますよ!

さらに、銃砲所持免許にしろ狩猟免許にしろ”有効期限”があるのは言うまでもありません。
うっかりして、更新の機会を見逃して許可が失効してしまったら元も子もありません!

このようなことにならない様、更新時期になると(葉書等で)連絡してもらえます。

② ハンター保険の加入
狩猟を行うには、狩猟により生ずる損害賠償について、3,000万円以上の共済または損害賠償保険に加入しなければならないことになっています。

猟友会の会費には、一般社団法人大日本猟友会の狩猟事故共済保険等狩猟を行うために必要な保険が含まれいます。

それに加えて、任意保険に入るの一般的になっていますが、個人では加入できない保険会社もあります。
猟友会に加入していれば団体扱いで支部に於いて一括加入手続きしてもらえます。
ハンター保険は、通常、狩猟者登録するタイミングで一括処理してもらいます。

③ 火薬類の無許可譲受証の発行
無許可譲受とは、狩猟者登録証を受けた者又は鳥獣捕獲の許可を受けた者が、登録又は許可の有効期間内に一定数量までを無許可で譲り受けることができる制度です。

この譲受け票は、各都道府県猟友会の支部交付を行っています。

一猟期に消費する装弾、狩猟だけに使うのではあれば無許可譲受証の範囲で十分です。
警察所に出向いて火薬類の購入手続きをしなくても、ほとんどの人が「無許可譲受証」で1猟期間に合うと思います。

なお、無許可譲受票は、一狩猟期間又は鳥獣捕獲許可の期間満了後30日以内に、交付を受けた猟友会支部に返納しなければいけません。

④ ハンターベストとハンター帽子がもらえる
一昔前は格好付けて迷彩服を着て猟をする人が結構いました。
現在は、オレンジ色のベストと帽子着用することが義務付けられています。

何より、それらを着用しないで万が一誤射等の事故が起きた場合、保険が適用されなかったり処理に時間が掛かったりする恐れがあります!

そんなオレンジ色のベストと帽子、県猟から支給されます。
県猟費、払っているから当然と言ってしまえばそれまでですがね。

猟友会費ってどのくらいかかるの?

猟友会に入会すると、ざっくりこのくらい↓かかります。
<大日本猟友会費(共済金)>
第一種銃猟:4,800円
第二種銃猟:2,300円

<県猟費・支部会費(入会費)>
支部によって入会費不要のところもあるようですが、年会費は概ね10,000円くらいです。

神奈川県の某支部の場合、
・入会費 3,000円
・県猟費 7,000円/年
・支部会費 3,000円/年

この費用がかかるのがデメリットと言えなくもないですが、自分ですべてやった場合の手間暇をお金に換算するとむしろ安いのでは!

支部の活動

支部それぞれで違いはあると思いますが、
・射撃大会
・懇親会
・総会(決算報告、他)
・その他
等々

入会するには

入会したい支部が決まればその連絡先は、最寄りの銃砲店で聞けば教えてくれます。

銃砲店そのものが支部の事務局となっているところもあります。
(そういうところが多いと思います。)

または、都道府県の猟友会で希望する支部の連絡先もわかります。

まとめ

まったくの初心者で、いろいろ教えてくれる先輩ハンターがいない人は先ず、猟友会に入ることをオススメします。

慣れてきて一通り要領が分って自分で手続き等できるようになれば、脱会するのは自由ですからね。

以上、猟友会についてでした。