アオバトが飛来する湘南大磯海岸|生息地は大磯丘陵~丹沢山地

この記事では、
・アオバトの生息地と習性について紹介しています。

アオバトの習性

アオバトは樹上性で主として森林域に生息しています。
また、キジバトと違って群れで行動することが多いです。

キジバトのように人里にくることはありません。

近年、キジバトは人慣れして警戒心もなく人に近づいてきますが、アオバトはそのようなことはありません。

アオバトは海水を飲む!

アオバトは日本特産種のハトで、緑色の美しい羽根が特徴です。

ふだんは森の中に住んでいて、木の実や果実を食べます。オスとメスは見分けにくいのですが、オスの方が羽根の色が濃くて、頭や胸に紫色や青色の光沢があります。

そのアオバト、海水を飲む習性がることで知られています。
毎年5月から11月にかけて、大磯の丘陵地やほど近い丹沢山から湘南大磯海岸に集団で飛来してきます。

照ヶ崎海岸は国内最大級のアオバトの飛来地として知られています。
照ヶ崎海岸では、夜明けとともにアオバトの群れがやってきます。
数羽から数百羽までさまざまな規模の群れがあります。

岩場の潮だまりで海水を飲む姿はとても美しいです。

アオバトは何故海水を飲むのか?

日本のアオバト属の中では唯一海水や鉱水などの塩分を含む水を飲むことが知られています。
この習性は世界的にも珍しく、アオバトの仲間では他に確認されていないようです

また、海水や鉱水を飲む理由は、まだはっきりと解明されていないようですが、
・塩分が体内の水分調節や消化に役立つ
・塩分が繁殖期に必要なミネラルを補う
という説などがあります。

アオバトは非狩猟鳥獣

アオバトは狩猟鳥獣のキジバト誤認されやすいので要注意!
生息場所も姿・形もキジバトと似ているので狩猟の際は間違えて発砲しないよう気をつけないといけません。
キジバト
首の周りのシマシマがアオバトにはない特徴ですね。

アオバト
このイラストでは、やや赤みがかっていますが実際もっと緑がかっています。

画像出典;狩猟読本


アオバト(緑鳩、学名:Treron sieboldii)は、ハト目ハト科アオバト属に分類される鳥。
和名は緑色の体表や、繁殖期の鳴き声が「アーオアオ」と聞こえることに由来するとされる。
かつてはキジバトと同様に「ヤマバト」とも呼ばれていたようである。
出典;ウイキペディア