平成最後の干支はイノシシ(亥年)|知って納得?猪雑学!

写真は折り紙のイノシシ。(背景画像はデスクトップ)

たかが猪されど猪!平成31年は亥年。
ハンターでもない限り野生のイノシシを見た人はあまりいないと思います。
そんなイノシシについて、ちょっとした雑学!

分布
猪は北海道を除き日本全国に生息しています。
ただし、沖縄の猪は亜種の琉球イノシシで狩猟獣ではありません。

また、静岡県や鹿児島県の一部では豚との交配で生まれた、いわゆるイノブタが野生化して生息範囲を広げているようです。
猪と豚のハーフということですが、外見はモロ猪です。
色が若干白いようですが、外見は何ら猪と変わりありません!

特徴
成獣の頭から胴体の長さは100㎝から150㎝くらい、尾は長めといっても犬の尾より短いですね。
体重は大きい個体では200㎏前後になるものいます。

 

イノシシの体型は逆三角形というか、頭から胸の部分がやたら大きく、ずんぐりで短足です。

牡の牙(犬歯)は外敵に対する攻撃用に出来ていて、下顎の牙は鋭利な三角形をしています。
逆に上顎の牙は半円形状で後ろ向きに反っています。

↓の写真は解体した猪から取った牙です。中が空洞になっています。

イノシシの習性・食べ物
山間部に生息していますが、最近は人家の周りに出没することも多く雑食性なこともあって、畑を荒らされたりする被害が増加し社会問題になってきています。

その雑食性たるや、細く突き出た鼻で地表に出てくる前のタケノコや山芋を掘って食べたり、ミミズまで食べたりするんですね!
猪猟で山に入ると食み後をあちらこちらで見かけます。

あとはドングリなども食べます。

猪にまつわる「ことわざ・慣用句」

・猪突猛進
この4文字熟語はよく聞いたり使ったりしますよね。

後先考えずに猛烈な勢いで突き進むこと。
周りへの配慮や反省なしにがむしゃらにやり抜くこと。

・山より大きな猪は出ぬ
入れ物よりも大きな中身などあり得ないというたとえ。
また大げさな言い方もほどほどにしろということ。

コレはネズミじゃりません。
れっきとしたイノシシのガキ(瓜坊)です。

・猪見て矢を引く
事が起こってからあわてて対策を講ずること。

実猟に限って言えばこれしかありません。
猪を見てから引き金を引けば誤射などの事故は防げます。

政治家の皆さん「猪見て矢を引く」ことのないように願います!

・馴染みては猪の子も可愛
どのような者でも、近くにいて親しむと情が移って愛しく思うようになる
ということの喩え。

・しし食った報い

禁を犯して一時的に良い思いをしても、後で必ずそれ相応の悪い報いを受けるという意味。

イノシシ肉をよく食べる兵庫県篠山市では、本当は「しし食うて温(ぬく)い」で、いのししを食べると精力がつき、体が温まるという意味だが、他人様には食べさせたくないので、「しし食った報い」と言うという説があることを紹介している。 鹿肉も「しし」と言うことがあり、いのししにかぎらず、獣肉を食べるとさわりがあるという意味だとも言われている。(引用:Wikipedia)

まとめ
猪の生息地、あちこちで農作物の被害が報告されています。

かつては、オオカミが天敵であった時代もあるのでしょうが、
今ではそのオオカミも絶滅してしまって日本では生息が確認されていません。
今や、猪(成獣)の天敵はハンターとわな猟師しかいません。

平成時代のシンガリ干支を務める
猪の悪評とは裏腹に平穏な年であることを願います。