11 Apr 2020
この記事では次のことが学べます。
・銃の所持は公安委員会の認定が必要
・銃を所持するまでの流れ
・狩猟するには狩猟免状が必要
銃(猟銃・ライフル銃・空気銃)の所持は公安委員会の許可、認定が必要
猟銃または空気銃で狩猟するには、
・第1種銃猟狩猟免状(猟銃・ライフル銃)
・第2種銃猟狩猟免状(空気銃)
が必要となります。
それ以前に、先ず銃を所持するためには、「銃砲所持許可証」を取得する必要があります。
銃の所持については、危害防止上の必要性からその所持が禁止されていますが。
ただし、「公安委員会の許可、認定を受けた場合」は許可されます。
公安委員会の許可、認定要件は、
・狩猟(有害鳥獣駆除を含む)
・標的射撃
に使用するものに限り、一定の条件を満たしている者にしか与えられません。
猟銃を所持するまでの流れ
1.「猟銃等講習会」の受講申込
猟銃等講習会は経験者講習と初心者講習があります。
初めて銃を所持する者は、もちろん「初心者講習会」になります。
猟銃等講習会は、ほぼ毎月、都道府県別に行われますが初心者講習会は経験者講習会に比べて実施される回数が少ないです。
講習会の日程は住所地の警察で確認できます。
「猟銃等講習会申込書」に必要事項を記入し住所地の警察署に申し込みします。
・手数料(証紙) 6,800円
・申し込み書に添付する写真が必要になります。
※ 申込が終了すると、講習会用のテキスト
「猟銃等取扱読本」が渡されます。
講習会終了後、テストが行われますが問題は、このテキストのなかから出題されます。
なお、申込日に75歳以上の者は「認知機能検査」を受けなければなりません。
ただし、車の免許更新時、認知機能検査を受けていればそれで代用できます。
2.猟銃等講習会受講
「猟銃等取扱読本」に従って講義が行われ終了後考査があります。
考査に合格すると、その場で「講習修了証明書」が交付されます。
講習修了証明書は3年間有効です。
次回以降は経験者講習の受講となります。
1.教習資格認定申請
住所地を管轄する警察署に申請します。
<申請時に必要なもの>
・教習資格認定申請書
・申込書貼付用の写真 2枚(30mm×24mm)
・印(申請書に押印)
・手数料 8,900円
2.教習資格認定書の交付
審査が通ると、「教習資格認定書」が交付されます。
所轄の警察署で受領します。
教習資格認定書の有効期間は3ヶ月で、有効期間内に射撃教習を受講する必要があります。
なお、射撃教習に使用する実包を購入するため、「猟銃用火薬譲受許可証」の申請を行い、譲受許可証の交付を受ける必要があります。
・手数料 2,400円
この、「猟銃用火薬譲受許可証」は講習が修了したら返納します。
射撃教習の受講
指定射撃場へ直接申込ます。
受講にあたっては前記、「教習資格認定書」が必要です。
射撃教習で使用する弾(実包)は、最寄りの銃砲点で購入します。
実包は射撃場でも購入できますが、購入出来ない射撃場もあります。
教習射撃に使用する銃は、射撃場に備え付けの銃で教習の内容は、
・銃の操作
・実射撃
です。
実技の考査に合格すれば、「教習修了証明書」が交付されます。
交付日から1年間有効です。
銃砲所持許可申請に必要となる添付書類等
① 精神保健指定医・かかりつけ医等の診断書
② 市区町村長が発行する身分証明書
③ 住民票の写し
④ 講習修了証明書
⑤ 経歴書
⑥ 教習修了証明書
⑦ 同居親族書
⑧ 譲渡等承諾書
⑨ 申請人の写真2枚
裏面に氏名及び撮影年月日を記載(要、6ヶ月以内撮影)
・申請時に押印する印鑑
・申請料 10,500円
無事審査を通過すると「銃砲所持許可証」が交付されます。
銃の購入(受け取って)から14日以内に警察の確認を受けなければなりません。
確認が終了すると「銃砲所持許可証」に確認印が押されます。
銃の所持許可だけでは狩猟はできません!
猟銃で狩猟するには「第一種銃猟狩猟免状」が必要
ここまでの段階でクレー射撃はできます。
しかし、狩猟や有害鳥獣駆除を行うことはできません。
狩猟するには都道府県が実施する狩猟者講習会を受講して狩猟免許を取得する必要があります。
且つ、狩猟する都道府県へ狩猟者登録しなければ猟ができません。
狩猟免許試験講習終了後に考査が行われます。
合格すると、「第一種銃猟狩猟免状」が交付されます。
出猟する都道府県に狩猟者登録する際、この「第一種銃猟狩猟免状」が必要になります。
(画像出典:狩猟読本)
まとめ
1.この記事に書きました「申請料」等の金額は記事投稿時点(2020年4月)のものです。
2.空気銃の所持に関しても基本的に同じ流れになりますが、空気銃の場合は射撃教習はありません。
従って、「教習資格認定申請」は不要となります。
また、狩猟目的でライフル銃を所持しようとする場合は、猟銃を所持して継続10年以上の経験が必要になります。
3.銃の所持許可は「一銃一許可」です。
複数、銃を所持するには、それぞれ銃別に所持許可申請が必要となりましす。
4.その他参考になりそうな記事をまとめてみました。
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